前の画面〕 〔クリックポイント〕 〔最新の一覧〕 〔全て読んだことにする〕〔全て読んだことにして終了〕 〔終了

1085 1000字課題、9/5分、No.119−8「深く重く、そして強く」近づく距離、大きな挫折(22000文字)
2004/9/5(日)23:12 - 名無し君2号 - 21297 hit(s)

現在のパスワード


No.119−8
題名:深く重く、そして強く「近づく距離、大きな挫折」(22000文字)

    1

 四時間目の終わりを告げるベルが鳴った。とたんに、教室の空気がゆるむ。
 起立、礼、ありがとうございましたー。
 ざわめきながら生徒たちは着席した。気の早いものは、先生が教室から出る前に弁当を取りだしたりしていた。
 そんな生徒たちを横目に、草一郎はゆったりとかまえている。
 鞄からコンビニの袋を取りだし、机の上に置いた。がさ、と音がして、焼きそばパンがひょっこり頭を見せる。
 そっとパンを袋のなかに戻した。
 べつにお腹が空いていないわけではない。腹の虫は元気よく声をあげている。じりじりとした焦りにも似た期待感も、湧いてきている。
 ただし、その期待は食事に対するものではなかった。
「大変だな、車矢」
 となりの席の男が、弁当をかきこみながら草一郎に話しかけてきた。
「なんだよ、大変って」
「いや、いろいろと」
 早弁していたため、すでに三分の一しか残っていない彼のご飯を眺めながら、なんだよ、いろいろって――そう問いかけようと草一郎が口を開いたとき。
「そーいーちろー」
 ガラの悪い声に、教室のざわめきが潮の引くように静まっていった。みんな動きを止め、前方の出入り口を見つめる。
 そこには制服をだらしなく着こなしている、小柄な女性が立っていた。三つ編みにまとめていた髪の色は――なんとも目の覚めるような青色だった。ホント、毒々しくて、べつの意味で目が覚めた。
 ちょいちょいと女性が指で招く。笑みの浮かんだ瞳は、ぴったりと草一郎に据えられていた。
 すっくと草一郎は立ちあがる。手にコンビニの袋をぶらさげた。
「ホント、大変だよな。いろいろ」
 となりの声は無視して、待ち人の前までゆく。
「凛子さん……頭、また色変えたんスか」
「おう。むちゃくちゃアタマ悪そーだろ?」
 女性――赤羽根凛子は、にゃははと笑った。静まり返っている教室に、だれかがもらした、けふん、というちいさな咳払いが響いた。


 雲ひとつない、こちらは本当の意味で、目の覚めるほどきれいな青空が広がっていた。暖かな風が心地よい。フェンスの向こうには街並みが広がっている。遠くにはビル街が見えた。
 視界を妨げるものはなにもなかった。だれもいなかった。草一郎たちが――正確には凛子が来るようになってから、みんな姿を消していたからだ。
 まあ、それはそれとして。
 いま入ってきた扉のある壁に寄りかかるようにして、凛子が腰をおろしている。ためらうこともなく、草一郎はとなりに座った。
「これ、昨日の練習のなんだけどな」
 持ってきたコンビニの袋には目もくれず、凛子は制服のポケットからMDプレーヤーを取りだした。受けとって、草一郎はイヤホンを耳に差しこむ。
 ピッと電子音が鳴り、ディスクの再生が始まった。
 サーッときめ細かいノイズが流れてくる。スティックのカウントが小さく聞こえ――どん、と音の塊が耳に飛びこんできた。
 ざらついた塊をたぐってゆくと、それがドラムであり、ベースであり、ギターであることがわかった。音質はよくない。それぞれの音のバランスもよくない。ドラムはやかましく、ベースはくぐもり、ギターはひたすら濁っている。練習時の演奏を、じかにマイクで録音したものだからしかたがない。
 しかし、勢いは感じる。熱も感じる。
 それはうまく音が絡みあっているからだ。互いのおいしいところを生かしあっている。互いの足りない部分を補いあっている。
 ドラムはリズム感を生み、ギターは曲調を決定づける。そのふたつをつなげるのがベースの役割だ。ベースはリズムを強調し、そして曲調も強調する。
 自分の演奏に、草一郎はにんまりと笑みを浮かべていた。
 殺してない。カレンのドラムと凛子のギター、ふたつともしっかりと生かせている。やるじゃん、おれ。
 歌声が流れだした。
 やはり音質は悪い。なんだか遠くから聞こえていた。
 それでも、海里の声が入ってきたとたん、バンドの音に色がついた。いままでだって熱はあった。灼熱は感じた。しかしボーカルが入ってからは、実際に燃えさかる炎が見える。ゆらめく姿が見える。
 自分が演奏しているのにもかかわらず、なんだか気持ちがあおられてきた。暴れだしたくなる衝動に、鼓動が早くなってゆく。どうにかこらえた。
 凄いな……。
 演奏に入り混じって、ぱん、という音がかすかにした。見ると、凛子がパンの袋を開いている。草一郎はイヤホンをはずした。
「そんなにスゲえか? 昨日の演奏」
 う、と声を洩らす草一郎の前で、もふもふと凛子がパンを食べ始めた。
「喋ってました、おれ」
「凄いってことだけな。なにが凄い」
 ちいさく草一郎はため息をついた。
「海里っていうのは……なんなんスかね」
 もふ、と凛子は顎の動きを止めた。
「なんだ、そっちかよ。てっきりあたしは、おれのベースってサイコー! って言ってんのかと思った」
 草一郎は唇をへの字に曲げる。イヤホンをくるくるとMDプレーヤーに巻きつけた。
「そこまでは思ってないスよ」
「そこまでは? じゃあー、ちょっとはやるじゃん、おれぐらいは思ってたわけか」
「……」
 パンを取りだし、草一郎は袋を開けた。ソースの香ばしい匂いが漂う。
「それ、やきそばパンか? うまそーだな」
「うまいっスよ。凛子さんのはなんですか」
「ステーキパン」
「凛子さんって、肉好きですよね」
「べつに好きじゃねーよ。肉を喰わなきゃ力がでないから仕方なくだ」
 そういうもんスかね、と草一郎はペットボトルのふたに力をこめた。かきき、と回る。口をつけ、ぐいと飲んだ。
「もうちょっと、な」
 凛子が牛乳パックの角を持ち、ストローをぷちゅっと突き刺した。
「ふあい?」
「もうちょっと、自信を持ってもいいぞ。草一郎はうまくなったよ」
 牛乳のパックから突きでたストローをくわえ、ちゅーと吸い始める凛子を、じっと草一郎は見つめた。
 へへっと笑う。
「調子に乗っちゃいますよ、そんなこと言われると」
「お前は調子に乗るぐらいでちょーどいい」
「どういう意味っスか」
「そのまんまの意味だ」
 凛子がくせのある笑い声をあげる。草一郎もいっしょに笑った。
 ひとしきり笑ったあとで、凛子がふところから折りたたまれた紙を出し、広げた。
「さーてと、まずはイントロのアレンジなんだけどな……」
 それは楽譜だった。殴り書きされた、お世辞にも丁寧とは言いがたいものだったが、草一郎はもうその筆跡にも慣れていた。身を寄せて、のぞきこむ。シャンプーだろう甘い匂いと、ステーキパンだろうスパイシーな香りが漂ってきた。
 もう、そんなことにも慣れていた。
 凛子の言葉に、草一郎はうなずきを返す。


 ちちち、と小鳥がほがらかにさえずっていた。
 しかし、草一郎も凛子も聞いちゃあいない。
「――で、思いっきり引く。ギターもベースもドラムも、音数を減らす」
「スカスカにするんですか? でも……」
「そこでがつんとブチかますんだ。ベタだけどな、効果的だぞ」
「ベタすぎませんか」
「それは料理のしようだろ。べつにベタなのは悪かねーぞ。わかりやすいことを恐れんなよな」
「わかりますけど、それよりもここは……」
 ――ほわんほわん。
 なんとも間の抜けた音が、熱気に水を差した。
 ペットボトルがコンクリートの上を転がってゆく。どうやら風で倒れたらしい。あわてて草一郎は追いかけた。
 ふう、と凛子が息をはく。
「ま、今日はこんなもんか。時の経つのは早いもんだ……なっと」
 携帯電話のディスプレイを見ながら、言った。
 草一郎は凛子の元に戻り、手にしていた空のペットボトルをコンビニの袋に詰めこんだ。すでに入っていたゴミがつぶれて、ぐしゃりと音を立てた。
 楽しい時間の終わり、か。
 なんとも午後の授業が憂鬱だった。こうして凛子と昼休みを過ごすようになって、さらにしんどさがつのる。今日はスタジオにも入らないし、なおさらだった。
 かすかにため息をついて、凛子に続いて出口へと向かう。
「ああ、そうだ。草一郎、放課後、なんか予定あるか?」
 立ち止まった凛子の背中を草一郎は見つめた。三つ編みが毒々しく青い。
「いえ……ひたすら練習ス、けど」
 ざわざわと心のなかがうごめきだす。
「それじゃー……ウチに来るか?」
 心のざわめきは、ぐるんぐるんと渦を巻きはじめた。ぐび、とつばを呑みこむ。
「あの、ウチって……凛子さんの、家、スか」
「そーだよ。いやか……?」
「ぜんっぜんっ嫌じゃないです! おうかがいさせていただきまっス!」
 あいかわらず背中を向けたままの凛子に、草一郎は元気よく答えた。興奮を押し隠しそうとして、ちいさくガッツポーズを取る。
 ――そんなだったから、ずっと凛子が背を向けたままだったことに、草一郎はちっとも気づいていなかった。

    2

 予想どおりというか、凛子の家は、いわゆる高級住宅街にあった。
 建ちならぶ家々はみんなそろいもそろって、休日にはバーベキューパーティーでもできそうな広さの庭に、三世代でも四世代でも住めそうな大きさの建物を備えている。
 もの珍しさに、草一郎はいちいち眺めながら歩いた。
 それぞれデザインが違う。和風だったり洋風だったり純日本家屋だったり、そのまわりを囲んでいるのもブロックや板、樹木に草花と、じつにさまざまだった。
 自分の家と比べてみたりする。
 草一郎の自宅のまわりは、だいたい似たような家ばかりだった。建て売り団地なんだからしかたがない。そして草一郎の親はローンに苦しんでいる。中流家庭なんだからしかたがない。大変なのは親だと考えると、自分の家というのはおかしいのかもしれない。両親の家というのが正しいのだろう。
 まわりに見向きもせず、凛子は広い道路をすたすたとつき進んでいた。バス停からずっと、ゆるやかな坂をのぼっている。
 そっと草一郎は振り向いてみた。
 見下ろした先には、街がべたりと広がっている。自分の住んでいるあたりに目を凝らしてみても、それらしき建物を見つけることはできなかった。
 なんとなく、これはお金持ちの光景なんだと、草一郎は思った。
「草一郎」
 半身だけを凛子は振り返らせていた。青い三つ編みとスカートが、風になびいている。
「あ、すんません」
 駆け足で近づき、となりに並ぶ。
 じっと凛子が見あげてきた。
「あの……凛子さん?」
 視線を、凛子は静かに真横の家へと向けた。
「ついたぞ。ここだ」
「ここ……?」
 ほかの家々にけっしてひけを取らない――むしろ大きいぐらいな三階建ての家が、庭をはさんだ向こう側にそびえたっていた。種類としては洋風である。
 しっかりと閉めきられた鉄柵の門。レンガづくりの塀には大理石製の表札がついている。たしかに「赤羽根」の文字が彫りこまれていた。
 凛子が鉄柵をきしませながら開く。
 門から手を離し、石畳の上を歩いていった。あわてて草一郎はついていこうとして、門が開きっぱなしなのに気づき、戻る。なるべく音を立てぬように気をつけて、そーっと閉めた。
「り、凛子さん、ちょっと待ってください」
 まさか門から玄関まで、走れるだけのスペースが空いていようとは。
 両開きの玄関の前で、どうにか追いつく。めずらしく凛子は草一郎を待っていてくれた。
「それにしても、すっげえスよね、凛子さんの家は」
「あたしの家じゃない」
 え? と草一郎は凛子の顔を見る。凛子は扉を睨みつけていた。
「これはオヤジの家だ。あたしはただオヤジのガキってだけだ」
 なんとなく、さっき草一郎が考えていたことに近いような気がする。自然と笑みがこぼれてしまった。
 凛子が眉間に皺をよせる。
「なんだよ?」
「いや、なんでもないっス」
「ヘンなやつ」
 複雑な模様が彫りこまれた把手に、凛子が手をかけた。ぐいと扉を開く。
 すう、と落ちついた香りがした。他人の家は独特の匂いがするものだが、なんといえばいいか、生々しさのまったくない香りだった。それは、まるで旅館のように奥行きのある廊下や高い天井から来るものなのかもしれないし、ふかふかな絨毯や、高級そうな靴箱の上で吠えているライオンの置物を始めとする、高級そうなインテリア類が生みだしているものなのかもしれなかった。
 入ってすぐにある、格子にすりガラスのはめられた扉が開いた。
 初老の男性があらわれ、凛子に向かって会釈をする。
「お帰りなさいませ、お嬢さま」
「ん、ただいま」
 その男性に、草一郎は見覚えがあった。草一郎の家に、ベースやアンプを凛子が持ってきたとき、車を運転していた人だ。たしかアンプをいっしょに運んだんだっけ。あれは重かったなあ……。
 あちらも思いだしたのだろう、草一郎に向かっておじぎをしてきた。かるくうろたえながら、草一郎も頭をさげる。
「お嬢さま、お客さまがお見えになっておられます」
 ……お客さま? 草一郎が凛子の表情を読もうとするより早く、
「おかえりなさーい」
 聞き覚えのある、すこしかすれた声が、男性の後ろ、部屋のなかから飛びこんできた。
 ひょこ、と子供っぽい笑顔が顔をだす。
「わあ、草一郎さんもいっしょですね」
「……海里」
 微笑みを返そうとして、草一郎は頬をひくつかせてしまった。
 そりゃそうだよな。ふたりっきりじゃあ、ないよな。
 わかってはいても、なかなか納得はできない。ふくれあがった気持ちが、音がでそうないきおいでしぼんでゆく。代わりに、はぁ、とちいさくため息をついた。
 そんな気持ちを知ってか知らずか、海里はにこにこと笑っていた。


「ひさしぶりですよねー、凛子さんのおうちに来るのも」
 階段を上りながら、となりに並ぶ海里が言った。並びながら階段を上れるという事実や、前方をゆく凛子の、短いスカートと太股の境界線も草一郎には気になっていたが、どうにもこれは聞き逃せなかった。
 ひ、ひさしぶりだと?
「海里はさ、そのう……凛子さんの家に、なんどか来たことがあるの?」
 なるべく自然を装って訊いてみた。
「ええ、子供のころはなんどか。家が近いものですから」
「へえ、近く、なんだ」
 無邪気そのものな海里の顔を見つつ、草一郎はふたつのことを思った。
 ――こいつも金持ちなのか。
 それはまあいい。時計や服装でなんとなくわかっていたし。
 ――凛子さんと海里って、どういう関係なんだろう。
 まだ、昔からの知り合いなんだということまでしか知らなかった。たしかにバンドのメンバーとしても、また友達としても仲は良くなってきた。それでも、まだあまり深いところを訊くのはためらってしまう。凛子のことならなおさらだった。
「変わってないなあ。ああ、これもなつかしいなあ」
 呟く海里の視線は、なにやら花らしきものが描かれた油絵にそそがれていた。金色の額に入れられ、白い壁に飾られている。草一郎にはなにがなんだか、だ。
 二階にあがり、きれいに磨きあげられた廊下の上を突き進む。突き進めるというのがまた信じられない話だった。
 が、いちいちあっけに取られているのは草一郎だけのようだ。前をゆく凛子も、となりに並ぶ海里も、平気な顔で歩いている。
 ようやく、凛子がドアの前で立ち止まった。
 ドアレバーを回し、引く。
「ほれ、入れ」
 言うなり、なかに入っていった。ドアは開けっぱなしにされている。
「……失礼します」
 なんとなく、断ってから凛子に続いた。
「ぼくも、失礼しまーす」
 そんな草一郎の態度が面白かったのか、海里が笑顔で真似をする。
 普段ならかるく睨みつけてやるところだったが、ちょっといまの草一郎にはそんな余裕がなかった。
 部屋に足を踏み入れるなり、ぎょっと目を剥いていたから。
 広い。
 ――そして汚い。
 グランドピアノが余裕で入る大きさのフロアーが、楽器類で埋め尽くされていた。ギターが数えただけで七本、さらに音を出すためのアンプや、音色を変えるためのエフェクターが無造作に置かれ、それらをつなぐためのケーブルが、何本も地をのたくっていた。
 正に足の踏み場もない。
 楽器はギターだけじゃなく、ベースやキーボード、シンセサイザーに音を取りこむためのサンプラーという機械まであった。壁によりそって、アップライトのピアノもみえる。
 窓際にパイプベッドが置かれ、となりにはスチールの机があった。机の上にはノートパソコンと、楽譜の束が積み重ねられている。さらに横には棚があり、そこにはCDにレコードがぎゅうぎゅうに詰めこまれていた。
 CDがあるということは、ステレオもどこかにあるはずだけど。
 きょろきょろと探して、ようやく草一郎は、天井の隅にちいさなスピーカがあるのを見つけた。当然、オーディオの機械もどこかにあるんだろうが、ちょっと草一郎には探しだせなかった。
「うわあ。部屋のなかは……変わっちゃいましたねえ」
 海里が草一郎の背中からのぞきこんでくる。
「わかった。ぼくたちに掃除を手伝わせるために、今日は呼んだんだ。そうでしょう、凛子さん」
 なんちゃって、とのんきな笑い声をあげる。
 楽器の腐海にたたずむ凛子は、にこりともしない。思いっきり鋭い視線をぶつけてきた。ひ、と海里は笑いを止める。
 がしがしと凛子が頭をかいた。
「とりあえず、そこらへんに座ってくれ」
「……座れといわれましても」
 草一郎と静かになった海里は、なるべく楽器やケーブルのすきまを狙って足先を伸ばした。大股になりすぎてバランスを崩したりしつつ、どうにか凛子のそばまで近づく。
 壊れないように機材やケーブルを寄せ、座れるだけのスペースを作った。
 凛子はベッドに腰をおろしている。朝に起きてそのままなのか、シーツはぐしゃぐしゃになっていた。
 女の子の部屋って、もうすこし華やかなものじゃないんだろうか。勉強道具がないのはともかくとして、タンスらしきものもまったく見あたらないのはどういうことなんだろうか。
 これじゃまるで、ただ音楽をするためだけの部屋だ。
「草一郎」
「は、はいっ」
 あわてて視線を凛子に戻した。
「残念だけど、下着が入ってるタンスなんかは別の部屋だ。そっちのほうがよかったか」
「い、いーえ? ここでかまわないス」
 別の部屋……? 普通、ひとりひと部屋じゃないのか……?
 ――そりゃ普通じゃないよな、この人は。
 なんとなく納得して、草一郎はあぐらに重ねた足を、ぐいと引きつけた。体を前のめりにさせる。
「今日、家に呼んだのは……いろいろと、草一郎に知ってもらおうと思ったからなんだ」
 ベッドの脇、凛子の後ろに窓がある。そこから差しこむ光のせいで、微妙に凛子の表情は薄暗く見えた。
「いろいろとって、なんですか、凛子さん」
「知りたいんだろう? あたしが何者なのか。あたしと海里が、どんな仲なのか」
「あれれー? まだ凛子さん、喋ってなかったんですか。どうりで、たまーに草一郎さんの目つきにトゲがあると思ったんだあ」
 ときどき、海里は身も蓋もないことを言う。今回も、にこにこと微笑みながら、ケーブルと楽譜とCDケースのすきまで正座をしていた。
 はっ――ため息とも、笑いともつかない声を凛子があげた。
「まあ、そういうことだ。お互いをわかりあうのは、これからバンドを続けてゆく上でも必要なことだし……。カレンからは聞いたんだろう? どうしてカレンがドラムを叩いているのか。どうして音楽をやり続けているのか」
「ええ……でもどうして」
「カレンから聞いた」
 ――宗教だったんだ。
 まざまざとカレンの声が草一郎の耳によみがえってきた。いま思えば、あれは正に告白だった。普段は心の奥にしまいこんでいる密かな思いを、草一郎にうち明けてくれたのだ。
 なんでだろう。
 わからない。でもあのときの草一郎には、たしかに必要なことだった。
「あたしと海里も話すよ、草一郎。どうしてあたしたちが音楽をやっているのか――お前はそれを知らなくてはならない。これからもあたしたちとやってゆくために」
 凛子に、いつものあざ笑うような笑顔はなかった。いままで見たことがないほどに真剣な表情で、草一郎を見つめてくる。視線が背中まで突きぬけてゆくように感じ、草一郎はぶるりと体を震わした。
「ぼくも話すのは決まりなんですかー?」
 静かに、凛子が瞳を真横に動かした。黙って海里も見つめ返している。
 張りつめた空気を解きほぐすように、海里が深く息をはいた。上目づかいで草一郎に微笑みかける。
「ま、しかたないですかね」
 凛子がうなずいた。
「覚悟を決めろよ、退屈小僧」
「やめてくださいよ、それぇ」
 ふふ、と凛子が笑った。あはは、と海里も笑う。
 いよいよ、凛子と海里がどういう関係なのかがわかる。
 なのに、ちっとも草一郎の胸は晴れなかった。ちっとも胸が高鳴らなかった。
 もしかしたら、本当に、もしかしたら――。
 世の中には、知らないほうがいいこともある。そんな言葉を、実感する羽目になるかもしれない。


 床いっぱいに機材の広がっている部屋を、凛子はまっすぐにつっきってゆく。さっきまで凛子が座っていたベッドとは対角線上の角にある、アップライトのピアノへと向かった。さほど手こずることもなく、機材とケーブルとのすきまをひょいひょいと歩いてゆくのは、やはり慣れているからなんだろう。
「あたしが子供のころ、ピアノを習っていたことがあるというのは、知っているんだっけ」
 黒光りするふたを開いた。白と黒の鍵盤があらわになる。
「あ、はい。コンクールに入賞とか……凄かったんですよね」
「凄かった、ね……」
 きん。
 張りつめた高音が響き渡った。凛子の指が、高音部の白鍵を叩いていた。
「海里。これはなんの音だ」
「最上音のアーでーす」
「じゃあこれは?」
 両の手のひらを鍵盤に叩きつけた。ひどく濁った、不快な音が放たれる。
 すこしのあいだ、海里が目を泳がせた。
「えーと、ツェー、チス、エフ、フィスに、オクターブ上がってゲー、アー、アイス、ハー、ツェー、です」
 凛子は鍵盤を見下ろしている。
「ん……正解」
 たまらず草一郎は声をあげた。
「あ、あの? ツェーとかチスとか、なんですか、いったい」
「ああ、わからないか……ドレミファソラシドのドイツ語読みだよ。さっき海里は、ド、ドのシャープ、ファ、ファのシャープに、オクターブ上のソ、ラ、ラのシャープ、シ、ドって言ったんだ」
「はあ、なるほど」
 つまり、海里は凛子さんが奏でた、あのぐちゃぐちゃな音の塊が、どんな音程でできているのかを当てたわけだ。ふんふん……。
 ――あれを聴いて、すべての音程を当てた?
 凛子が草一郎の顔を見つめて、ひかえめな笑みをうかべた。
「わかったか。本当に凄いのはだれなのか」
「あ……」
「あたしだって、一音だけ聞いて、それがどんな音程なのかを当てることはできる。でも、六音七音をいっぺんに聞いて、それがなにでできているのかまでは無理だ。あたしにはできない」
「そんなに大したことじゃないですよ。音程を聴きとる力と、いい音を生みだせる力とはべつのものですし」
 まっすぐに海里は背筋を伸ばしていた。足はあいかわらず正座のままなので、まるでありがたい先生を前にした生徒のようにも見える。
「正論だ。だが、お前が言っても皮肉にしか聞こえない」
 冷たく言い放ち、凛子はピアノから立て続けに低音を放った。低くて重い音が、一定のリズムで不気味に響く。
 最後に長々と伸びて、ぴたりと止んだ。
「お前は持っているじゃないか。いい音を生みだせる力も」
 静かに海里が目をふせる。その唇は笑みのかたちを取ってはいたが、なぜか草一郎には哀しげに見えた。
「草一郎。こいつはべつにボーカリストだったわけじゃない。あたしたちのバンドに入るまで、本格的に歌ったことは一度もないはずだ」
「そりゃ、どういうことっスか」
 思わず草一郎は聞き返していた。
 あれだけの歌声を持った人間が、歌い手となったのはバンドに入ってからという。とうてい信じられる話ではなかった。
「あたしがガキのころ……自分よりも素晴らしいピアノを弾ける人間なんて、この世にいないってまだ思いこめていたころ、こいつと出会ったんだ。県主催のピアノコンクールでな、いまとおんなじ、すっとぼけたツラして、呑気に弾いていたよ」
「上手かったんスか」
 ゆっくりと凛子は首を横に振った。
「むしろ下手だった。リズムは揺れるし、音の強弱も、伸ばす長さも安定していない。コンクールの採点基準からいえば、けっして褒められたもんじゃあなかった」
「じゃあ」
「だけど、気持ちよかったんだ。その日演奏した、だれよりも……気持ちいい音だったんだ。技術ってなんだろうなと思ったよ。あたしのほうが絶対に上手いのに、奏でられた音はこいつのほうがいいんだ。技術じゃない部分から生まれるもの――それは、いったいどうすれば生まれるんだ? どうすれば鳴らすことができるんだ? 技術ならば努力で得ることもできるかもしれない。でもそいつは技術じゃあないんだ」
 睨むように凛子は草一郎を見つめてくる。
「いくら努力しても、手に入れられないものがある。追いつけない相手がいる。世の中はけっしてあたしを中心には回っていなくて、思いどおりになっちゃあくれやしない――そんなことに、あたしは小学生で気づいた。こいつに気づかされた」
 なんて言えばいいのかわからず、草一郎は助けを求めて横を向いた。しかし海里は、いつもの微笑みを見せてはくれなかった。かわらず薄い笑みをうかべたまま、うつむいている。
「コンクール自体は、あたしが大賞だった。だけどそんなものにいったいなんの意味がある? もう気づいてしまったのに。自分より上がいると、だれよりもあたしが気づいてしまっているのに。なにもかもバカバカしくなって――だから止めた」
「止めたって」
「ピアノだよ。こいつにゃ勝てないと思ったから、すっぱり捨てた」
 なにやら腹の底に重しをのせられたような気分に、草一郎は落ちこんだ。
 知識も、技術も、情熱も、ぜんぶ凛子にはかなわないと思っていたのに。いわゆる、天才なんだと思っていたのに。
 その凛子が、自分に才能なんかはなかったと告白しているのだ。
 じゃあ、自分はなんなんだ?
「そんなこんなでやさぐれていたときに、ギターに出会ってなー……。まあ、ロックがちょうど気分にあっていたとゆーか」
「で、ぼくの出番というわけですか」
 静かに海里が顔をあげる。真顔だった。
 凛子は振りむき、鍵盤に手をついて後ろへかたむく体を支えた。
 不協和音が、部屋のなかに響き渡る。
「そういうことになるか。海里、お前はあたしからピアノを奪ったくせして、あっさり辞めちまってたよな。飽きたとかぬかしやがって」
「なんといっても、退屈小僧ですから」
 ふふ、と海里が笑った。いままでのような無邪気な笑いではなく、どこか陰を感じさせるものだった。
 くるりと草一郎に向き直る。
「草一郎さん。ぼくはね、べつに音楽なんて好きじゃないんですよ」
 その言葉は、草一郎の心の奥、大切にしていたものを、乱暴にゆさぶった。
 好きじゃないって? あれだけの力を持ちながら、好きじゃないって? 好きでもないくせに、あんな、人の心に伝わる歌を歌えるだって?
 海里は微笑んだ。ひどく哀しい笑顔を見せた。
「みんな、そういう顔をするんですよね」
 いつもと違う、そっけない物言いに、はっと草一郎は我に返った。自分の思いを、そのまま顔に出してしまっていたことに気づく。
 妬み、怒り、憎しみ――。
 負の匂い。黒い心。
「あ……ご、ごめん」
 にこりと、ようやく海里が見覚えのある、明るい微笑みを見せた。
「いいんですよ。慣れてますから」
 慣れている?
 いったいどれほどの嫉妬を受ければ、こんな感情をぶつけられることに慣れることができるというんだろう。
「でもね、草一郎さん。凛子さんは違ったんですよ」
「――違う?」
「いきなり目の前で泣いたんです。ぼろぼろ涙をこぼしながら、すんごい目で睨みつけて、くやしい、くやしい、あたしがそれを持ってないのがくやしいって」
「おいコラ。すこしはかっこつけさせろ」
 ぎろりと凛子が睨みつける。
「充分かっこいいじゃないですか」
 楽しそうに海里が笑っているのを、しかし草一郎は聞いてはいなかった。
 ――それを持ってないのがくやしい。
 さっき自分は、そんなふうには思えなかった。ただひたすら、海里のことを妬ましく思って――。
「――それからですか、友達づきあいをさせていただきまして。ついに今回、栄えあるバンドメンバーの一員として、加入させていただいたわけです」
 けっ、と凛子が吐き捨てるように笑った。
「でもですね、草一郎さん。本当のことを言うと、バンドに入るつもりはなかったんですよ。人を感動させるための音ならばぼく、ぜんっぜん苦労しないで出せるんですけど、そうするとなぜかみんな怒ったり、哀しい顔するんですよね。人を幸せにできないんなら、音楽なんてやる必要ないと思いますし」
 まわり。
 きっと、それは草一郎や凛子とおなじ、音楽をやる側の人間たちのことだろう。
 そりゃそうだ。なんの努力もなく、また音楽を好きでもないのに、生みだされた音は、なによりも素晴らしい。才能ひとつで自分たちを飛びこえ、そしてそこへはきっといくら頑張っても行くことができない。
 嫉妬しない人間が、はたしているんだろうか?
 ――そうか、いたんだな。
 草一郎は思い返して、凛子の顔を眺めた。
 この人は嫉妬しなかった。むしろ自分に才能がないことを責めた。そうしてピアノを捨てて、ギターを手に取った。
「それにしても……よく、海里といっしょにやろうって気になりましたよね。だって……」
 横目に海里の姿を確かめる。どうぞ、と言わんばかりに顎をしゃくった。
「――海里のためにピアノを辞めることにしたんでしょう? 普通だったら、なんかこう、複雑な思いになったり、もう顔なんか見たくないって思ったり……」
「すっげえ複雑な思いだよ。顔だってできれば見たくねーよ。てめえのブザマさを嫌というほど思い知らされるからな」
 こともなげに凛子は言い放った。
「だけど、それとこれとは話が別だ。こいつはあたしたちのバンドに、いまいちばん必要な要素をもたらしてくれる。音は特上、ルックスもそこそこ、ならあたしの個人的感情なんて、関係ないだろう」
 あはは、と海里が笑い声をあげた。
「普通、そういうことは思っていても口には出さないもんですよ」
「お前がいうな」
「それに、それだけじゃないでしょ、凛子さん。大切なことがひとつ抜けています。本当に伝えたいのは、むしろそっちのほうなんじゃないですか」
 すうっと、凛子の顔から表情が抜け落ちた。
 深く息を吸って、吐きながら目をふせる。
「……そうだな」
 顔をあげ、草一郎を見据えてきた。思わず草一郎は体を強ばらせてしまう。
「さっきあたしは言ったよな。いまでもできればこいつの顔は見たくないって」
「ぼくも言いましたよね。ホントはバンドに入るつもりはなかったって」
 となりから海里が首を伸ばしてきた。視線を凛子に戻すと、いつのまにか草一郎の側に向かって近づいてきていた。
 目の前に立つ。
「わかるか、なのにどうして組んだのか」
 草一郎は膝立ちになって、凛子の顔を見あげていた。
 細めてはいるが、瞳にいつもの斬りつけるような鋭さはない。どちらかといえば、心の奥底にまで届く重さを感じた。
「バンドというのは、凄い奴らばかり集めりゃいいってもんじゃないんだよな」
 ふと視線がはずされる。どこか、あらぬ方向を凛子は見つめていた。自分自身の心のなかを探っているような、そんな目つきだった。
「数を足しているつもりが、お互いに良い部分を打ち消しあっていて、けっきょくゼロでした、なーんてよくある話でさ。そうそう簡単じゃあないんだ。それでもな、あたし、海里、カレンと、どれもこれもアクの固まりみたいな奴らばっかり集めただろ」
「しつもーん。ぼくもアクなんですかー?」
「いちばんエグい」
「凛子さんには言われたくないでーす。きっとカレンさんもそう思ってまーす」
「ちと黙ってろ」
 海里は口を真一文字に閉じた。いまだ姿勢は正座のままだ。凛子の視線が、草一郎に戻ってきた。
「なあ、どうしてだと思う? どうして、あたしはこんな面子を集めたんだと思う?」
 草一郎はうつむいた。
 弱々しく顔をあげる。真正面から凛子の視線とぶつかった。
「――わかりません」
「考えろよ、すこしは」
 苦笑しながら、凛子が手を腰に当てる。草一郎はまたうつむいた。
「わかんないっスよ。だって、つまり、おれには、いわゆる……アクがないってことなんでしょう? それがどうして」
「それだけか、気づいたのは」
 凛子が首をかたむけた。青い三つ編みがゆれる。
 強く、草一郎は奥歯を噛みしめた。
「なんでですか? どうしておれなんですか? おれなんか……凛子さん、カレンさん、海里……だれにもかないやしないんですよ。テクニックだって、知識だって……」
 その言葉は、草一郎にとってとても苦かった。だから吐き捨てた。
「なにより、情熱だって。――だれにもかなわない」
「いまは、まだな」
 ぽつりと凛子が洩らした言葉が、部屋に染みて消えた。
 静寂。
 ゆっくりと草一郎は立ちあがった。それを凛子は身じろぎもせずに見つめていた。さっきとは互いの頭の位置が逆になる。草一郎のほうが頭ふたつは高い。それでもやっぱり草一郎は、自分は凛子を見あげているし、凛子からは見おろされているように感じていた。
「すんません」
「なんだ」
「――便所、貸してもらってもいいっスか」
 とりあえず、草一郎は逃げた。

時間:10日

読んで欲しいもの()は読んでの読者感想、→は作者判断:
・草一郎と凛子のスイートなひととき(ほのぼの)→そこそこ
・凛子の過去、変さ(うわあお)→あんまり
・凛子の狂いっぷり(うわあお)→あんまり
・海里の凄さ(へえ)→そこそこ
・草一郎の衝撃(どきどき)→あんまり

メモ
■一行あらすじ
 少しずつ凛子との距離を縮める草一郎だったが、音楽のためならなんでもするという彼女との間に大きな差を感じて、去ってゆく。

■プロット
・昼休み。凛子が教室まで草一郎を迎えに来る。年上の女性と一緒にご飯を食べるということで、本来なら羨ましがられるはずが、凛子なので微妙な雰囲気になっていたりする。ほぼ毎日なので、すでに珍しいことじゃなくなっている。

・屋上。開放感に心地よさを感じながら、食事をする。バンドについての会話ばかりだが、それでも草一郎は幸せにひたっている。たまには普通の会話もあり。さらに幸せ。

・練習時の演奏を録音したMDを聴かされ、草一郎は自分の上達を自覚する。凛子にも褒められる。調子にのったところで、凛子に自宅へと招かれ、幸せの絶頂へ。胸を高鳴らせる。

・放課後、一緒に凛子の家へと向かった。予想はしていたが、立派な家に圧倒される草一郎。玄関を開けるなり、顔を出す海里。ふたりきりだと思いこんでいたので、がっくりとくる。

・派手ではないが金のかかってそうな内装に緊張感を覚えながら、凛子の部屋に向かう。海里は慣れきっていて、どうやら凛子の家にも何度か来ていることを思わせる。楽器類の散在した凛子の部屋のなかで、女の子の匂いにどきどきしつつ、凛子と海里の関係を聞く。

・海里ももとは凛子とおなじく、ピアノで有名な少年だったらしい。凛子がピアノに見切りをつけた理由が海里の存在だったとか、人が気持ちよく感じる音を、簡単に作り出す能力があるとか、本当の天才は海里で、実は凛子は努力の人なんだとか、草一郎のレベルではなにがなんだか意味不明な話をされる。大っ嫌いだった、という凛子に、いまは同じ仲間なんですよね、との草一郎はフォローするも、「いや、いまでも嫌いだぞ」と台無しにする。

・トイレに行きたいという草一郎に、案内させるために執事を呼ぶ凛子。豪華なトイレから出てきたところで、草一郎は通路に飾られた写真立てに気づく。小さな子供と、若い夫婦が写っていた。執事さんから凛子の父親が世界的に有名なピアニストであることや、若い頃、父親の不倫が原因で離婚して、親権は母親に移った。なのに、音楽を続けたいとの理由だけで、凛子は父親のもとへと向かったというエピソードを聞かされる。(齢七歳にして、生き方を自分で選択したという意味)

・音楽に対する凛子の業の深さを感じつつ、部屋へと戻る。凛子が海里を組み伏せていた。あまりの光景に草一郎は立ちすくむ。問いつめる草一郎に、「嫌いなままじゃ、バンドとしてはやっていけないだろう」とこともなげに言う。音楽のためならなんでもするんですか、との問いには、「当たり前だ」ときっぱり。恐れすら抱いた草一郎に、凛子は「なんだ、お前もやりたいのか」と誘いをかける。自分の持っている好意は、凛子には届きはしないと知って、草一郎はその場から逃げ出す。

■起承転結
起:草一郎と凛子との距離が近づく。
承:凛子のことを知るに従って、草一郎は自分との違いを感じはじめる。
転:完全な違いを、凛子自身から見せつけられる。
結:草一郎は凛子から去る。


〔ツリー構成〕

【550】 1000字課題根っこ 2003/8/22(金)05:10 名無し君2号 (181)
┣【551】 1000字課題、8/21分 2003/8/22(金)05:14 名無し君2号 (1450)
┣【554】 1000字課題、8/22分 2003/8/23(土)03:59 名無し君2号 (3066)
┣【555】 1000字課題、8/23分 2003/8/24(日)03:47 名無し君2号 (2905)
┣【556】 1000字課題、8/24分、bU 2003/8/25(月)02:26 名無し君2号 (1584)
┣【558】 新木 伸、昔のやつ 2003/8/25(月)09:25 新木 伸 (8809)
┣【559】 1000字課題、8/25分、No7,8 2003/8/26(火)03:28 名無し君2号 (2860)
┣【561】 1000字課題、8/26分、No,9 2003/8/27(水)05:29 名無し君2号 (1319)
┣【567】 1000字課題、8/27分、No,10 2003/8/28(木)05:11 名無し君2号 (1539)
┣【570】 No.10 新木リライト版 2003/8/29(金)08:39 新木 伸 (1649)
┣【590】 細江、リライト版 2003/9/4(木)15:28 新木 伸 (1797)
┣【568】 1000字課題、8/28、No,11 2003/8/29(金)01:49 名無し君2号 (1723)
┣【574】 1000字課題、8/29分、No,12〜15 2003/8/30(土)13:34 名無し君2号 (6774)
┣【575】 1000字課題、8/30分、No,16 2003/8/31(日)04:28 名無し君2号 (1352)
┣【576】 1000字課題、8/31分、No,17〜19 2003/9/1(月)04:34 名無し君2号 (3700)
┣【577】 OFF会での成果 2003/9/1(月)21:37 新木 伸 (215)
┣【578】 新木、「馴染みのコーヒーショップ」 2003/9/1(月)21:38 新木 伸 (3139)
┣【579】 巻島、「富士山と男の子」 2003/9/1(月)21:39 新木 伸 (3203)
┣【580】 望乃、「低気圧ガール」 2003/9/1(月)21:40 新木 伸 (5480)
┣【583】 弟切、「科学者と孫娘」 2003/9/2(火)21:52 弟切 千隼 (3554)
┣【587】 弟切、「科学者と孫娘」リライト 2003/9/3(水)23:43 弟切 千隼 (1392)
┣【612】 弟切、「科学者と孫娘」書き直し「交流」版 2003/9/25(木)00:21 弟切 千隼 (2221)
┣【615】 弟切、「科学者と孫娘」書き直し「交流」版その二 2003/9/27(土)00:50 弟切 千隼 (2213)
┣【588】 紫ゆきや「ポチとお嬢様」 2003/9/4(木)02:34 紫ゆきや (2134)
┣【582】 1000字課題根っこ、9/1分、No,20〜22 2003/9/2(火)05:00 名無し君2号 (3821)
┣【586】 1000字課題、9/2分、No,23 2003/9/3(水)04:48 名無し君2号 (1155)
┣【589】 1000字課題、9/3分、No,24 2003/9/4(木)11:58 名無し君2号 (1626)
┣【591】 1000字課題、9/4分、No,25 2003/9/6(土)06:34 名無し君2号 (1586)
┣【592】 1000字課題、9/5分、No,26 2003/9/6(土)06:37 名無し君2号 (1105)
┣【594】 1000字課題、9/6,No,27 2003/9/7(日)12:03 名無し君2号 (1683)
┣【595】 1000字課題、9/7分、No,28 2003/9/8(月)13:36 名無し君2号 (1482)
┣【597】 1000字課題、9/8分、No,29,30 2003/9/9(火)11:27 名無し君2号 (3080)
┣【598】 1000字課題、9/9分、No,31 2003/9/10(水)05:52 名無し君2号 (1803)
┣【599】 1000字課題、9/10分、No.32 2003/9/11(木)09:15 名無し君2号 (1674)
┣【600】 1000字課題、9/11分、No,33 2003/9/12(金)08:06 名無し君2号 (2332)
┣【604】 1000字課題、9/11分、No,33のやりなおし版 2003/9/18(木)13:00 名無し君2号 (1797)
┣【601】 1000字課題、9/15分、No,34〜36 2003/9/15(月)18:57 名無し君2号 (4112)
┣【602】 1000字課題、9/16分、No,37 2003/9/17(水)17:11 名無し君2号 (1450)
┣【603】 1000字課題、9/17分、No,38 2003/9/18(木)12:56 名無し君2号 (1237)
┣【605】 1000字課題根っこ、9/18分、No.39 2003/9/19(金)17:19 名無し君2号 (1238)
┣【606】 関節技 2003/9/19(金)17:23 名無し君2号 (2826)
┣【607】 1000字課題、9/19分、No.40 2003/9/20(土)15:09 名無し君2号 (1409)
┣【608】 1000字課題、9/21分、No.41 2003/9/22(月)03:50 名無し君2号 (1485)
┣【613】 吸血母さん、リライト(その1) 2003/9/26(金)02:56 魚住 雅則 (1601)
┣【624】 re(1):吸血母さん、リライト(新木版) 2003/9/30(火)22:53 新木 伸 (1636)
┣【623】 1000字課題、9/21分、No.41、やりなおしの1 2003/9/30(火)06:47 名無し君2号 (5059)
┣【628】 1000字課題、9/21分、No.41、やりなおしの2 2003/10/2(木)06:09 名無し君2号 (11568)
┣【609】 1000字課題、9/23分、No.42 2003/9/24(水)03:34 名無し君2号 (1175)
┣【614】 1000字課題、9/25分、No.43 2003/9/26(金)03:37 名無し君2号 (1646)
┣【616】 1000字課題、9/26分、No.44 2003/9/27(土)06:28 名無し君2号 (1804)
┣【619】 1000字課題、9/27分、No.45〜46 2003/9/28(日)05:57 名無し君2号 (2874)
┣【620】 1000字課題、9/28分、No.47 2003/9/29(月)07:23 名無し君2号 (1676)
┣【622】 1000字課題、9/29分、No.48 2003/9/30(火)06:44 名無し君2号 (1726)
┣【629】 1000字課題、No.48「科学者と孫娘」のやりなおしの1 2003/10/3(金)06:12 名無し君2号 (1862)
┣【640】 10/5分、No.48「科学者と孫娘」、やりなおしの2 2003/10/6(月)10:09 名無し君2号 (3439)
┣【649】 10/10分、No.48「科学者と孫娘」、やりなおしの3 2003/10/11(土)14:06 名無し君2号 (1495)
┣【659】 10/13分、No.48「科学者と孫娘」やりなおしの4 2003/10/14(火)14:05 名無し君2号 (1629)
┣【625】 1000字課題、9/30分、No.49「ポチとお嬢様」 2003/10/1(水)04:26 名無し君2号 (1705)
┣【627】 1000字課題、10/1分、No.50「盗賊」 2003/10/2(木)05:43 名無し君2号 (1618)
┣【630】 1000字課題、10/2分、No.51「いくじなし」 2003/10/3(金)06:15 名無し君2号 (1638)
┣【639】 10/5分、No.51「いくじなし」、やりなおしの1 2003/10/6(月)10:06 名無し君2号 (1649)
┣【642】 リライト新木版 2003/10/7(火)09:49 新木 伸 (1750)
┣【635】 1000字課題、10/3分、No.52「カフェ・ノワール」 2003/10/4(土)07:56 名無し君2号 (1642)
┣【641】 1000字課題、弟切、「穴」 2003/10/7(火)00:52 弟切 千隼 (1871)
┣【653】 1000字課題、弟切、「穴」書き直し 2003/10/12(日)23:16 弟切 千隼 (4034)
┣【654】 re(1):1000字課題、弟切、「穴」書き直し、(人称替えバージョン) 2003/10/13(月)03:51 新木 伸 (4082)
┣【661】 1000字課題、弟切、「穴」書き直し、削り&三人称版 2003/10/15(水)01:35 弟切 千隼 (3051)
┣【667】 1000字課題、弟切、「穴」書き直し、痛み感と挫折感増強 2003/10/23(木)15:11 弟切 千隼 (3629)
┣【643】 1000字課題、10/9分、No.53〜56の根っこ 2003/10/9(木)14:20 名無し君2号 (58)
┣【644】 1000字課題、10/9分、No.53「おいかけっこ」 2003/10/9(木)18:28 名無し君2号 (1847)
┣【645】 1000字課題、10/9分、No.54「きょうの占い」 2003/10/9(木)18:31 名無し君2号 (2206)
┣【646】 1000字課題、10/9分、No.55 2003/10/9(木)18:32 名無し君2号 (1882)
┣【647】 1000字課題、10/9分、No.56「真夏の果実」 2003/10/9(木)18:34 名無し君2号 (1554)
┣【648】 1000字課題、10/10分、No.57「邪眼」 2003/10/11(土)14:02 名無し君2号 (1744)
┣【655】 1000字課題、10/12分、No.58「修学旅行の夜」(1000字) 2003/10/13(月)12:58 名無し君2号 (1305)
┣【658】 1000字課題、10/13分、No.59「シンデレラvsピーターパン」(1000文字) 2003/10/14(火)14:03 名無し君2号 (1671)
┣【662】 1000字課題、10/16分、No.60「話し合い」(2000文字) 2003/10/17(金)13:24 名無し君2号 (4041)
┣【665】 1000字課題、10/18分、No.61「井戸端会議」(1000文字) 2003/10/19(日)04:53 名無し君2号 (5566)
┣【666】 1000字課題、10/19分、No.62「いいじゃないか」(1000文字) 2003/10/20(月)08:48 名無し君2号 (1184)
┣【668】 1000字課題、10/23分、No.63「見張り塔からずっと」(2000文字) 2003/10/24(金)03:29 名無し君2号 (2508)
┣【669】 1000字課題、10/23分、No.64「決して死ぬなとあなたは言った」(1000文字) 2003/10/24(金)03:32 名無し君2号 (1629)
┣【670】 削除
┣【671】 1000字課題、10/23分、No.65「メイド」(1000文字) 2003/10/24(金)03:37 名無し君2号 (1670)
┣【672】 1000字課題、弟切、「メイド」 2003/10/24(金)22:59 弟切 千隼 (1925)
┣【679】 1000字課題、弟切、「メイド」書き直し 2003/11/1(土)01:29 弟切 千隼 (2558)
┣【684】 1000字課題、弟切、「メイド」地の文書き直し 2003/11/3(月)20:20 弟切 千隼 (2501)
┣【708】 1000字課題、弟切、「メイド」、全面書き直し 2003/12/6(土)23:00 弟切 千隼 (2278)
┣【711】 1000字課題、弟切、「メイド」、甘夏リライト 2003/12/11(木)04:02 甘夏 (2760)
┣【714】 1000字課題、藤極堂、「メイド」、リライト 2003/12/12(金)21:48 藤極堂 (2045)
┣【726】 1000字課題、弟切、「メイド」、全面書き直しその二 2003/12/29(月)00:39 弟切 千隼 (2084)
┣【738】 1000字課題、弟切、「メイド」冒頭のみ書き直し 2004/1/14(水)00:06 弟切 千隼 (795)
┣【739】 1000字課題、弟切、「メイド」書き直し、説明文版 2004/1/14(水)00:10 弟切 千隼 (308)
┣【740】 1000字課題、弟切、「メイド」書き直し、描写文版 2004/1/14(水)00:12 弟切 千隼 (468)
┣【743】 1000字課題、弟切、「メイド」書き直し、描写文版その二 2004/1/17(土)01:52 弟切 千隼 (404)
┣【750】 1000字課題、弟切、「メイド」書き直し、描写文版その三 2004/1/19(月)23:27 弟切 千隼 (450)
┣【753】 1000字課題、弟切、「メイド」書き直し、描写文版その四 2004/1/23(金)22:05 弟切 千隼 (479)
┣【674】 1000字課題、10/27分、No.66「そろそろと足踏み」(2000文字) 2003/10/27(月)16:14 名無し君2号 (2733)
┣【675】 1000字課題、10/28分、No.67「星をみるひと」(1000文字) 2003/10/28(火)19:17 名無し君2号 (888)
┣【676】 1000字課題、10/29分、No.68「ボスしけてるぜ」(1000文字) 2003/10/30(木)06:28 名無し君2号 (1623)
┣【678】 1000字課題、10/30分、No.69「なんでこんなことに」(1000文字) 2003/10/31(金)08:07 名無し君2号 (1684)
┣【680】 1000字課題、10/31分、No.70「トランジスタ・ラジオ」(1000文字) 2003/11/1(土)10:50 名無し君2号 (1556)
┣【681】 1000字課題、11/1分、No.71「真夜中のエンジェル・ベイビー」(1000文字) 2003/11/2(日)08:05 名無し君2号 (1690)
┣【683】 1000字課題、11/2分、No.72「君が僕を知っている」(1000文字) 2003/11/3(月)09:47 名無し君2号 (1250)
┣【685】 1000字課題、11/3分、No.73「二時間三十五分」(1000文字) 2003/11/4(火)12:12 名無し君2号 (988)
┣【687】 1000字課題、11/4分、No.74「なかよくケンカしな」(1000文字) 2003/11/5(水)11:54 名無し君2号 (1529)
┣【688】 1000字課題、11/5分、No.75「十五年後」(2000文字) 2003/11/6(木)09:31 名無し君2号 (3105)
┣【689】 1000字課題、11/6分、No.76「耳たぶをくにくに」(2000文字) 2003/11/7(金)08:26 名無し君2号 (3149)
┣【690】 11/8分、No.76「耳たぶをくにくに」やりなおしの1(1000文字) 2003/11/9(日)06:52 名無し君2号 (1482)
┣【692】 No.76「耳たぶをくにくに」、新木リライト版 2003/11/10(月)01:47 新木 伸 (2385)
┣【693】 1000字課題、11/9分、No.77「愛と青春のルサンチマン」(1000文字) 2003/11/10(月)08:19 名無し君2号 (1664)
┣【694】 1000字課題、11/11分、No.78「魔王の憂鬱」(1000文字) 2003/11/12(水)11:38 名無し君2号 (1675)
┣【695】 1000字課題、11/12分、No.79「酔いどれ天使」(1000文字) 2003/11/12(水)11:40 名無し君2号 (1729)
┣【696】 1000字課題、11/14分、No,80「錆びたピストル」(2000文字) 2003/11/16(日)12:16 名無し君2号 (3307)
┣【697】 1000字課題、11/15分、No.81「幸福論」(1000文字) 2003/11/16(日)12:17 名無し君2号 (1742)
┣【698】 1000字課題、11/18分、No.82「ごくらく巫女ひき計画」(1000文字) 2003/11/18(火)15:47 名無し君2号 (1737)
┣【699】 1000字課題、11/20分、No.83「畏れるばかりで」(1000文字) 2003/11/20(木)16:12 名無し君2号 (1673)
┣【700】 1000字課題、11/23分、No.84「かたむく天秤、おとこのこ編」(2000文字) 2003/11/24(月)03:28 名無し君2号 (3422)
┣【701】 1000字課題、11/23分、No.85「かたむく天秤、おんなのこ編」(2000文字) 2003/11/24(月)03:33 名無し君2号 (2967)
┣【702】 1000字課題、11/23分、No.86「かたむく天秤、ふたり編」(1000文字) 2003/11/24(月)03:35 名無し君2号 (1574)
┣【703】 1000字課題、11/28分、No.87「いしやきいも」(1000文字) 2003/11/29(土)04:37 名無し君2号 (1782)
┣【704】 1000字課題、11/28分、No.88「離魂病」(1200文字) 2003/11/29(土)04:42 名無し君2号 (1963)
┣【705】 1000字課題、11/30分、No.89「ばらばら」(1400文字) 2003/12/1(月)06:50 名無し君2号 (2377)
┣【706】 1000字課題、12/1分、No.90「紅く塗りつぶせ」(1200文字) 2003/12/2(火)10:28 名無し君2号 (2048)
┣【707】 1000字課題、12/3分、No.91「静寂」(2000文字) 2003/12/4(木)10:27 名無し君2号 (3048)
┣【709】 1000字課題、12/6分、No.92「アルバム」(1400文字) 2003/12/7(日)07:39 名無し君2号 (2317)
┣【715】 1000字課題、12/13分、No.93「矢」(1500文字) 2003/12/13(土)08:26 名無し君2号 (2283)
┣【716】 1000字課題、12/15分、No.94「散華」(1200文字) 2003/12/15(月)11:21 名無し君2号 (2019)
┣【717】 1000字課題、12/18分、No.95「星空」(1600文字) 2003/12/18(木)11:37 名無し君2号 (2564)
┣【720】 1000字課題、12/23分、No.96「姉弟喧嘩」(2000文字) 2003/12/23(火)06:01 名無し君2号 (2685)
┣【721】 No.96「姉弟喧嘩」 新木部分リライト 2003/12/23(火)20:39 新木 伸 (1170)
┣【722】 1000字課題、12/25分、No.97「眼球」(2000文字) 2003/12/25(木)13:36 名無し君2号 (2676)
┣【727】 No.97「眼球」(新木部分リライト) 2003/12/29(月)15:43 新木 伸 (666)
┣【723】 1000字課題 青葉桂都 No.1「クリスマスは一緒に」/No.2「勝負」 2003/12/26(金)02:41 青葉桂都 (4998)
┣【725】 1000字課題、12/28分、No.98「死亡遊技」(1600文字) 2003/12/28(日)18:16 名無し君2号 (2759)
┣【728】 1000字課題 青葉桂都 No.3「きゅうせいしゅ」 2003/12/29(月)17:42 青葉桂都 (2296)
┣【729】 100字課題 青葉桂都 No.4「森の外」 2003/12/31(水)00:51 青葉桂都 (2649)
┣【730】 1000字課題、12/31分、No.99「最後の言葉」(2000文字) 2004/1/1(木)07:25 名無し君2号 (2673)
┣【756】 1000字課題、1/25分、No.100「世界の真ん中で」(1200文字) 2004/1/25(日)06:34 名無し君2号 (1484)
┣【760】 1000字課題 青葉桂都 No.5「眠り姫」 2004/1/27(火)02:56 青葉桂都 (2291)
┣【761】 1000字課題、1/26分、No.101「伝説の木」(2000文字) 2004/1/27(火)04:38 名無し君2号 (2637)
┣【770】 1000字課題、2/1分、No.102「桜の枝」(2000文字) 2004/2/3(火)03:04 名無し君2号 (2806)
┣【781】 2/2分、「桜の枝」リライト 2004/2/9(月)06:47 名無し君2号 (2584)
┣【784】 1000字課題、2/3分、No.103「テディベアと少女」(2000文字) 2004/2/10(火)10:00 名無し君2号 (2567)
┣【791】 1000字課題、2/13分、No.104「ロマンティックな光景」(1600文字) 2004/2/13(金)12:33 名無し君2号 (2089)
┣【818】 1000字課題、2/21分、No.105「秘密」(2000文字) 2004/2/21(土)14:12 名無し君2号 (2518)
┣【819】 1000字課題、2/21分、No.106「ハーモニー」(2000文字) 2004/2/21(土)14:13 名無し君2号 (2770)
┣【826】 1000字課題、2/24分、No.107「平和な世界」(2000文字) 2004/2/24(火)14:49 名無し君2号 (2615)
┣【827】 1000字課題、2/24分、No.108〜109「川のヌシ」(2000文字) 2004/2/24(火)14:52 名無し君2号 (5041)
┣【842】 1000字課題、2/28分、No.110「待ち人を待ち」(2000文字) 2004/2/29(日)03:25 名無し君2号 (2749)
┣【843】 1000字課題、2/28分、No.111「待ち人が来て」(2000文字) 2004/2/29(日)03:28 名無し君2号 (2344)
┣【844】 1000字課題、2/28分、No.112「待ち人と帰る」(2000文字) 2004/2/29(日)03:30 名無し君2号 (2343)
┣【845】 1000字課題、2/28分、No.113「待ち人で泣く」(2000文字) 2004/2/29(日)03:32 名無し君2号 (2205)
┣【866】 1000字課題、3/12分、No.114「花いちもんめ」(2000文字) 2004/3/12(金)06:03 名無し君2号 (2350)
┣【871】 1000字課題、3/18分、No.115「鏡の中に」(2000文字) 2004/3/18(木)07:28 名無し君2号 (2573)
┣【874】 1000字課題、3/22分、No.116「まだまだ甘い」(2000文字) 2004/3/22(月)09:10 名無し君2号 (2769)
┣【876】 1000字課題、3/27分、No.117「美味しい罠」(3500文字) 2004/3/27(土)11:13 名無し君2号 (4557)
┣【880】 1000字課題、4/1分、No.118「武侠少女月影抄」(3500文字) 2004/4/1(木)09:08 名無し君2号 (3850)
┣【889】 1000字課題、4/12分、No.119「深く重く、そして強く」(4400文字) 2004/4/12(月)17:40 名無し君2号 (5692)
┣【892】 1000字課題、4/15分、No.119−2「深く重く、そして強く」(4400文字) 2004/4/15(木)17:10 名無し君2号 (5847)
┣【908】 1000字課題、4/23分、No.119−3「深く重く、そして強く」(9500文字) 2004/4/24(土)03:58 名無し君2号 (11885)
┣【909】 No.119−3「深く重く、そして強く」、新木削り版 2004/4/25(日)00:16 名無し君2号 (7732)
┣【924】 1000字課題、5/2分、No.119−4「深く重く、そして強く」(10400文字) 2004/5/2(日)07:04 名無し君2号 (13998)
┣【951】 「深く重く、そして強く」、5/14までの暫定版、ボツ分(原稿用紙31枚) 2004/5/16(日)23:30 名無し君2号 (19901)
┣【952】 「深く重く、そして強く」、5/15、16の暫定版(原稿用紙20枚) 2004/5/16(日)23:39 名無し君2号 (13051)
┣【953】 1000字課題、5/18分、No.119−5「深く重く、そして強く」(原稿用紙40枚) 2004/5/18(火)15:14 名無し君2号 (27190)
┣【977】 No.119−5「深く重く、そして強く」の「解」「感」分析、途中まで 2004/5/26(水)15:10 名無し君2号 (9827)
┣【1063】 1000字課題、8/21分、No.119−6「深く重く、そして強く」出会いと別れ(16000文字) 2004/8/21(土)13:13 名無し君2号 (23075)
┣【1070】 1000字課題、8/21分、No.119−7「深く重く、そして強く」練習、そして軽い挫折(1320.. 2004/8/24(火)08:13 名無し君2号 (17743)
┣【1085】 1000字課題、9/5分、No.119−8「深く重く、そして強く」近づく距離、大きな挫折(2200.. 2004/9/5(日)23:12 名無し君2号 (30432)
┣【1086】 No.119−8「深く重く、そして強く」近づく距離、大きな挫折(22000文字)、76字整形版 2004/9/5(日)23:13 名無し君2号 (30671)
┣【1092】 9/10分、No.119−9「深く重く、そして強く」逃げました(9600文字、原稿用紙17枚) 2004/9/10(金)22:36 名無し君2号 (13681)
┣【1095】 9/14分、No.119−10「深く重く、そして強く」逃亡編、1(10000文字、原稿用紙19枚) 2004/9/14(火)23:42 名無し君2号 (14960)
┣【1098】 9/17分、No.119−10「深く重く、そして強く」逃亡編、2(12000文字、原稿用紙24枚) 2004/9/18(土)01:16 名無し君2号 (18828)
┣【1099】 削除
┣【1100】 】 9/21分、No.119−11「深く重く、そして強く」自覚編(16800文字、原稿用紙32枚) 2004/9/21(火)23:23 名無し君2号 (22667)
┣【1101】 9/21分、No.119−11「深く重く、そして強く」自覚編(76文字整形板) 2004/9/21(火)23:25 名無し君2号 (22852)
┣【1103】 9/26分、No.119−12「深く重く、そして強く」覚醒編その1(8000文字、原稿用紙17枚) 2004/9/26(日)23:00 名無し君2号 (17283)
┣【1104】 9/28分、No.119−12「深く重く、そして強く」覚醒編その2(5000文字、原稿用紙10枚) 2004/9/28(火)23:39 名無し君2号 (12707)
┣【1105】 9/29分、No.119−12「深く重く、そして強く」覚醒編その3(6000文字、原稿用紙11枚) 2004/9/29(水)23:33 名無し君2号 (11048)
┣【1112】 10/2分、No.119−12「深く重く、そして強く」覚醒編その4(2000文字、原稿用紙5枚) 2004/10/2(土)23:04 名無し君2号 (7251)
┣【1117】 10/9分、No.119−12「深く重く、そして強く」覚醒編その5(3000文字、原稿用紙7枚) 2004/10/10(日)01:31 名無し君2号 (5048)
┣【1118】 10/12分、No.119−12「深く重く、そして強く」覚醒編その6(6800文字、原稿用紙16枚.. 2004/10/12(火)23:27 名無し君2号 (12262)
┣【1119】 10/14分、No.119−12「深く重く、そして強く」覚醒編その7(3500文字、原稿用紙7枚) 2004/10/14(木)22:52 名無し君2号 (5203)
┣【1122】 10/18分、No.119−12「深く重く、そして強く」覚醒編その8(6400文字、原稿用紙12枚) 2004/10/18(月)23:54 名無し君2号 (9001)
┣【1123】 No.119「深く重く、そして強く」全文結合版(原稿用紙370枚) 2004/10/24(日)19:26 名無し君2号 (238848)
┣【890】 1000字課題、4/12分、No.120「チョコより確かに」(2000文字) 2004/4/12(月)17:47 名無し君2号 (5045)
┣【891】 1000字課題、4/15分、No.121「逃げだしたあとで」(3500文字) 2004/4/15(木)17:07 名無し君2号 (3850)
┣【903】 1000字課題、4/22分、No.122「花もだんごも」(3600文字) 2004/4/22(木)04:00 名無し君2号 (7768)
┣【904】 No.122「花もだんごも」、新木さん冒頭リライト 2004/4/22(木)21:39 名無し君2号 (853)
┣【913】 1000字課題、4/26分、No.123「エスパー真奈美ちゃん」(4200文字) 2004/4/27(火)02:16 名無し君2号 (5023)
┣【932】 1000字課題、5/7分、No.124「愛しさの朝食」(4000文字) 2004/5/7(金)08:03 名無し君2号 (7738)
┣【938】 1000字課題、5/8分、No.125「愛は純粋ですから」(4000文字) 2004/5/9(日)00:55 名無し君2号 (5258)
┣【941】 1000字課題、5/10分、No.126「ぼくはぼくだけのために」(1000文字) 2004/5/10(月)11:45 名無し君2号 (1668)
┣【945】 1000字課題、5/11分、No.127「ノラ少女」(3600文字) 2004/5/11(火)14:09 名無し君2号 (5211)
┣【948】 1000字課題、5/15分、No.128「美味しく煮こみました」(4800文字) 2004/5/14(金)10:49 名無し君2号 (7424)
┣【955】 1000字課題、5/20分、No.129「たとえ負けるとわかっていても」(7200文字) 2004/5/20(木)17:02 名無し君2号 (8085)
┣【959】 1000字課題、5/22分、No.130「依頼はすでに解決していた」(8400文字) 2004/5/22(土)12:13 名無し君2号 (12765)
┣【973】 1000字課題、5/25分、No.131「きみよ、ぼくといってくれ」(2800文字) 2004/5/25(火)09:38 名無し君2号 (4373)
┣【974】 1000字課題、5/25分、No.132「その手は食いませんから」(3500文字) 2004/5/25(火)12:04 名無し君2号 (4615)
┣【989】 No.132「その手は食いませんから」、新木リライト 2004/6/5(土)21:31 名無し君2号 (1287)
┣【983】 1000字課題、5/28分、No.133「のほほん書店」(4800文字) 2004/5/29(土)02:14 名無し君2号 (6869)
┣【985】 1000字課題、5/31分、No.134「隣の芝生が青く見えすぎちゃった」(6000文字) 2004/5/31(月)16:00 名無し君2号 (8370)
┣【990】 1000字課題、6/5分、No.135「お刺身くわえたドラ猫」(2000文字) 2004/6/5(土)21:33 名無し君2号 (2630)
┣【991】 題名:お刺身くわえたドラ猫(新木リライト版) 2004/6/6(日)03:48 新木 伸 (2442)
┣【992】 1000字課題、6/7分、No.136「眼鏡っ子同盟」(4000文字) 2004/6/7(月)19:14 名無し君2号 (5330)
┣【995】 No.136「眼鏡っ子同盟」、2号削り版 2004/6/9(水)23:23 名無し君2号 (4095)
┣【998】 No.136「眼鏡っ子同盟」、新木削り版 2004/6/10(木)17:42 新木 伸 (2552)
┣【993】 1000字課題、6/8分、No.137「漂流王子」(3600文字) 2004/6/8(火)23:28 名無し君2号 (5308)
┣【994】 1000字課題、6/9分、No.138「追いかけっこ」(1800文字) 2004/6/9(水)23:16 名無し君2号 (2110)
┣【1000】 1000字課題、6/12分、No.139「愛と激情のキャッチボール」(3600文字) 2004/6/13(日)00:04 名無し君2号 (6479)
┣【1004】 1000字課題、6/18分、No.140「鳴らない電話が鳴りまして」(3600文字) 2004/6/18(金)13:01 名無し君2号 (5160)
┣【1009】 1000字課題、6/26分、No.141「亡者ふたり旅」(5000文字) 2004/6/27(日)02:12 名無し君2号 (8512)
┣【1021】 1000字課題、7/3分、No.142「悪魔っ子、地上に降りる」(2600文字) 2004/7/3(土)04:10 名無し君2号 (4530)
┣【1024】 1000字課題、7/6分、No.143「両手にガンを持つ少女」(6000文字) 2004/7/6(火)17:51 名無し君2号 (9696)
┣【1025】 1000字課題、7/8分、No.144「腹がへったら気が短く」(3400文字) 2004/7/8(木)23:50 名無し君2号 (5633)
┣【1031】 1000字課題、7/16分、No.145「だって仕方がないんだ」(6400文字) 2004/7/16(金)12:01 名無し君2号 (10726)
┣【1035】 1000字課題、7/20分、No.146「ナイフ使い、婆さんに拾われる」(4800文字) 2004/7/20(火)22:01 名無し君2号 (8337)
┣【1037】 1000字課題、7/26分、No.147「秘技・すいか斬り」(5800文字) 2004/7/26(月)23:47 名無し君2号 (9320)
┣【1041】 1000字課題、7/31分、No.148「しっかり殺れよ」(7200文字) 2004/7/31(土)18:31 名無し君2号 (11580)
┣【1109】 1000字課題 No.1 「ホントにもうサイアク」 9月26日分 津荒夕介 2004/10/2(土)20:15 津荒 夕介 (1362)
┣【1110】 1000字課題 NO,2「暇人」 9月27日分 津荒夕介 2004/10/2(土)22:21 津荒 夕介 (1580)
┣【1113】 削除
┣【1114】 1000字課題 No.3「君はどうする?」 9月28日分 津荒夕介 2004/10/3(日)01:19 津荒 夕介 (1617)
┣【1124】 10/28分、No.149「べんとらべんとら」(2400文字) 2004/10/28(木)23:19 名無し君2号 (4479)
┣【1126】 11/3分、No.149−1「べんとらべんとら」(10500文字、原稿用紙22枚) 2004/11/3(水)22:17 名無し君2号 (15320)
┣【1127】 1000字課題、11/5分、No.150「ざんざんざん」(5500文字、原稿用紙11枚) 2004/11/6(土)00:53 名無し君2号 (7849)
┣【1128】 削除
┣【1151】 削除
┣【1157】 削除
┣【1158】 削除
┣【1164】 削除
┣【1167】 削除
┣【1168】 削除
┣【1174】 削除
┣【1182】 削除
┣【1183】 削除

前の画面〕 〔クリックポイント〕 〔最新の一覧〕 〔全て読んだことにする〕〔全て読んだことにして終了〕 〔終了

※ 『クリックポイント』とは一覧上から読み始めた地点を指し、ツリー上の記事を巡回しても、その位置に戻ることができます.