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1188 『ろり魔女(仮)』プロット
2005/2/11(金)01:20 - 名無し君2号 - 4276 hit(s)

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 『ろり魔女(仮)』プロット

■タイトル

 『ろり魔女』
 ※まだ仮です。しかし仮にしたってひどいタイトルだ!


■舞台

 中世ヨーロッパ的世界に、魔法が存在している、よくあるファンタジーもの。


■三行あらすじ

 呪いで子供の姿にされてしまっている魔女が、大人の体を取り戻すために無茶苦茶をして、さんざんまわりに迷惑をかけたあげく、結局は呪いが解けないトホホン話。


■ストーリー展開

 呪いで子供の姿な魔女が、魔王の力で大人になろうとする。しかし魔王には魔力がなく、さらには配下の魔物の裏切りで世界が危機に陥る。魔力を取り戻させた魔王によって世界は平和になり、願いも叶う。しかし魔王を封印したとたん、呪いも復活、子供になる。


■起承転結
書くもの:復活した魔王が、自分の力を取り戻す話。
結:世界の平和。
変化量:世界が危機に陥り、平和を取り戻す。

起:願いを叶えて貰おうとする魔法使いによって、魔王が復活させられる。しかし力を失っていた。ついでに甦った魔王の配下に反乱を起こされて、世界は危機に陥る。
承:プライドを傷つけられた魔王と、自分の呪いを解こうとする魔法使いが、力を合わせて魔王の力を取り戻そうとする。
転:魔王が力を取り戻し、配下をブチのめす。代わりに世界を支配しようとする魔王。
結:魔法使いは魔王を封印すると脅す。願いを叶えて貰ってから、結局封印する。魔王が消えた途端、叶えて貰った願いは元に戻る。


■起承転結、各章の構成

○起:願いを叶えて貰おうとする魔法使いによって、魔王が復活させられる。しかし魔王は力を失っていた。ついでに甦った魔王の配下に反乱を起こされて、世界は危機に陥る。

 王国の神殿を魔女のミューとその弟子アシュが襲う。ミューの目的は、神殿奥に封印された魔王。守護する騎士や魔法使いを強大な魔力で倒し、魔王が封印された宝石を強奪する。

※王国は魔法の杖によって、対魔族用の不可視の防御壁が張られている。ミューは人間なので防御壁は効かなかった。どうして魔族ならぬ人間が魔王を復活させようとしているのか、王国側の連中は理解ができない。

 住処である、辺境の地に建てられた塔に戻ったミューたち。さっそく魔王の封印を解くと、ついでに魔王の側近たちも甦った。ミューは復活させた代償として、魔王に自分の体にかけられた呪いを解かせようとする。しかし魔王は体のみ甦って、肝心の魔力は封印されたままだった。それを知った側近たちは魔王を裏切る。魔王ごとミューと塔を吹き飛ばし、いずこかへと消えた。
 なんとか生きていたミューと魔王。ミューは住処が瓦礫と化したことに怒り、魔王に八つ当たりする。魔王は魔力さえ復活すれば配下を押さえられ、呪いを解くことも可能という。魔王の配下はともかく呪いが解けるという言葉に、ミューは魔王の魔力を取り戻す手伝いをすることを決める。


○承:プライドを傷つけられた魔王と、自分の呪いを解こうとする魔法使いが、力を合わせて魔王の力を取り戻そうとする。

 異空間にある魔法協会に向かい、魔王の魔力を復活させるための方法を調べるミュー一行。以前に魔王が封印されている場所を教えた情報屋から、魔王の本体と魔力は別々の場所に封印されているという情報を買う。ついでに魔王の配下たちが、魔王を封印していた王国へと向かったことも聞くが、ミューはとくに興味がなかった。

 魔力が封印された地、広大な地下が広がる洞窟へとミューと魔王が向かう。どう探査するべきか思案するカシュにはかまわず、ミューは洞窟全体を魔法で吹き飛ばす。崩れ去った洞窟から、封印の守護者であるタコの化け物が、怒り狂って飛び出してくる。
 タコの化け物にはミューの魔法が通用しなかった。倒せるだけの強力な魔法を使うには、呪文を詠唱するための時間が必要だが、激しい攻撃にそんな余裕がない。苦戦するミューは、魔王をおとりに使って時間をかせぎ、強力な魔法を放ち、タコを倒す。

※ダンジョン自体を破壊するところ、魔王をおとりにするところが笑いどころ。

 タコを自分の配下として、魔王の魔力の封印を解くため、崩れ去った洞窟を探索させようとする。しかしタコから、魔力の封印はすでに別の場所に移されていると教えられた。封印のある場所は王国。別々に守るより、一緒に守ったほうがやりやすいという考えだった。魔王の配下の狙いもわかり、あわててミューたちは王国へと向かう。


○転:魔王が力を取り戻し、配下をブチのめす。代わりに世界を支配しようとする魔王。

 王国は魔王の配下に襲われていたが、魔法の杖による防御壁で攻撃を防いでいた。双方にらみあっているなか、やってくるミュー一行。魔王をその場に置き捨て、ミューは王国に侵入する。当然ながら魔王は配下にボコボコにされる。
 ミューは魔王の魔力を手に入れるために、魔法の杖を奪い、これを破壊すると王国側を脅しにかける。それでも答えようとしない王国側の態度に、ミューは杖の力を抑える。襲ってくる魔王の配下たち。魔王の力を復活させないと王国が滅ぶと脅す。ところが、魔王の魔力は魔法の杖に封じられていた。杖を魔法の配下に奪われ、危機を迎えてしまう。

 ミューは魔法の配下たちに戦いを挑む。アシュと、ひたすら強靱な肉体を持つ魔王に強化魔法をかけることで、肉弾戦では互角以上となった。

※ここはアシュのみならず、魔王に強化魔法をかけているところが反則気味だったりする。

 ミューは杖を手にした配下との一騎打ちに持ちこむ。これまでの戦いでほとんど魔力が空になってしまっているため、ミューは苦戦する。ついに魔王たちにかけていた強化魔法も効果が切れた。勝ち誇る配下に、それでもミューは挑発をする。怒り狂った配下によって、杖で貫かれるミュー。それこそが狙いだった。貫かれながらもミューは杖を手にし、杖の魔力を解放する。そのまま魔王に魔力をぶつけた。杖の魔力を吸収し、魔王は完全に力を取り戻す。あっさりと配下たちを吹き飛ばした。


○結:魔法使いは魔王を封印すると脅す。願いを叶えて貰ってから、結局封印する。魔王が消えた途端、叶えて貰った願いは元に戻る。

 魔王はそのまま世界を支配すると宣言する。そんなことはどうでもいいから呪いを解け、と迫るミューを、魔王はこれまでの恨みとばかりに攻撃しようとする。ミューは杖と、かつて封印していた宝石、そしてちょっと杖から拝借した魔王の魔力を使って、魔王を封印しようとする。あわてて魔王はミューの呪いを解いた。ダイナマイトボディーを取り戻し、喜ぶミュー。魔力も倍増したミューは、すぐに魔王を封印しようとした。じつは、呪いをかけられたままの状態では、力が足りなくて封印は出来なかったのだった。
 そのとき、ミューに王国側から異議がかかる。魔王の配下によって多数の犠牲者が出ていた。その責任を請求される。
 ミューは封印しない代わりにと、魔王に犠牲者の復活を求める。魔族にやられた人間の魂は、冥界ではなく魔界へと運ばれるという話を思い出し、魔王の元にある魂を解放しろと迫る。身動きすら取れない状態の魔王はしかたなく従う。丸一日かけて犠牲者全員を復活させた。疲労困憊の魔王を、やっぱりミューはあっさり封印する。恨みごとを残しながら魔王は消えた。

 封印したとたん、ミューの呪いも復活してしまった。呪いは解けたのではなく、魔王の魔力によって抑えられていただけだった。騙されたと憤慨する子供ミュー。

※ミューの呪いを復活させようにも、魔王は身動きひとつ取れない状態にまで封印されかけていた……苦しいなぁ。

 ミューを囲む王国の兵士たち。自身も疲れ、魔力も元通りになってしまったミューは、分が悪いと逃げだした。


■プロット

○1、強奪

 聖王都ミュールウインド
(三人称アシュ寄り視点)
・聖王都を見下ろせる山の上。ミューとアシュがどうやって攻めるか相談している。王国に対して敵意を持つものを排除するという不可視の防御壁をどうやって乗り越えるのか。アシュは心配しているが、ミューはなにやら策がある様子を見せる。

※ミューが魔女であること。アシュは弟子であることをふたりの態度および会話で説明。
※ミューのほうが幼いのに、アシュより偉そうである。ちょっとした謎。
※王国に侵入するためにはどんな障害があるかを提示。


 聖王都、居住区
(三人称視点)
・街のなかを見回りしている聖騎士たち。だらけ気味のベテラン騎士に、真面目な若手騎士が注意をしている。
・騎士が不審者を発見する。呆けた顔のミューとアシュ。一見バカに見える。
・問い詰めるもいまいち要領を得ない。辛抱できなくなったベテラン騎士が、クソガキ呼ばわりする。とたんにミューはブチ切れ、自分を取り戻す。ベテラン騎士は魔法で吹き飛ばされた。

(ここから三人称アシュ寄り視点)
・まだ呆けたままのアシュをミューは目覚めさせる。敵意を持つものを防ぐ結界なら、そもそも意識を失くせばいい、大成功だと豪語するミューに、あっさり捕まったらどうするんですかと冷静につっこむアシュ。たとえボケていても、ささいなことでブチ切れる自信はある、と断言するミューに、アシュ、さすが自分をおわかりで、とつっこみ。
・なにものかと誰何《すいか》する若手騎士に、ミューは魔王を奪いに来たと目的を告げる。

※コメディー小説であることを読者に提示。
※ミューがかなりとんでもない人格であることを示す。アシュは突っこみ役。
※不可視の防御壁も、乗り越えてしまえば無意味。


 聖王都、神殿内、封印の間
(三人称視点)
・爆発音が鳴り響く神殿内。守護隊長である女騎士の元に、魔女が暴れているとの報告が入る。目的は封印された魔王。
・指示を出す間もなく、封印の間にミューがあらわれる。

(ここから三人称アシュ寄り視点)
・斬りかかろうとする女騎士の剣を、アシュが受け止める。(アシュが剣の使い手であることを示すエピソード)
・数号打ち合ううちに、女騎士はアシュを認め、魔女なんかの元から離れるよう諭す。ミューは切れて女騎士もろごと封印の間への扉を吹き飛ばす。(ミューがアシュへなんらかの想いを抱いていることを示す)
・瓦礫の山から、なぜ魔王を復活させるのか問いかける女騎士。ミューは成熟した女騎士の体つきと、幼い自分の体を比較してから、教えてなんかやらないと言い放つ。高笑いを浴びせつつ、魔王が封印された宝石を奪い去る。

※豪快な戦闘シーン。
※アシュも突っこむだけではないことを示す。
※聖王都側の代表となる人物、女騎士を印象づかせる。
※魔王を復活させる理由を、少しだけ示唆する。


○2、魔王復活

 辺境の塔、ミューの住処
(三人称アシュ寄り視点)
・魔王の封印された宝石を高々と掲げながら、これでダイナマイトボディーを復活させられると大喜びする。(魔王を復活させる理由を明かす)
・アシュとの会話で理由を補足する。本来はミューは大人の肉体を持つこと、師匠から呪いを受けて子供の姿にされたこと、魔王の力を使って呪いを解こうとしていること。
・ミューは魔王の封印を解く。

※ここはシリアスに描く。宝石はネックレスになっていて、ひときわ大きな赤いルビーのまわりを、小さな宝石が飾っている。それぞれに魔族が封印されている。

・配下の魔族から、順々に復活してゆく。期待をあおっておいて、最後に復活するのはよぼよぼの爺さん。ありありと失望するミュー。
・アシュにとりなされて、呪いを解くよう頼むミュー。断る魔王。だったらまた封印すると、ミューは手の宝石と、魔王たちの足下の魔法陣を示す。
・しばらく睨みあっていたが、復活させてくれた褒美だと強がりつつ、魔王はミューの呪いを解こうとする。しかし果たせない。

※期待させておいて落とす。

・魔王が魔力を失っていることが判明する。とたんに魔王の配下、裏切る。前々からあなたの態度が気に入らなかったと、全員に三行半を突き立てられる。わめく魔王は配下全員の攻撃を受ける。魔王ごと塔は吹き飛ぶ。どこかへ去ってゆく魔王の配下たち。


 崩壊したミューの塔
(三人称アシュ寄り視点)
・瓦礫のなか、肉体だけはひたすら頑丈なため平気だった魔王を、間一髪で防御壁を張ったミューが罵り、部下の教育が悪いと足蹴にする。アシュ、老人は大事にしましょうとたしなめる。
・踏みつけられながらも、魔力さえ復活すれば、裏切った配下を倒し、またミューの呪いも解けると告げる魔王。ミュー、配下なんかどうでもいいが、自分の呪いが解けることに関しては興味がある。
・魔王の魔力を復活させる方法を調べようと、魔法協会へと向かう。割れた鏡の破片に向かって呪文を唱え、浮かんだ街の風景へと飛びこむ。

※攻撃魔法だけではなく、不思議系魔法も出してみる。


○3、魔法協会

 魔法協会
・ピンク色の雲のなか、細い回廊でつながっている都市。魔王を引き連れているというのに、まったくミューに興味を示そうとしない、仮面をつけた魔法使いたち。ミューたちは、魔王が封印された場所を教えて貰った情報屋の元へと向かう。

※奇妙な世界を描く。

 情報屋
・螺旋状のエスカレーターが続く、変な建物。奥には情報屋がいる。文句をつけるミュー。適当にあしらう情報屋。
・魔王は肉体と魔力、それぞれべつの場所に封印されていると告げる情報屋。続きをせがむミューに、後は有料だと手を出す。ミューは指輪や腕輪等、アクセサリーを代金として渡す。
・魔王の魔力は、洞窟の奥深くに封印されていると映像を見せる。怖ろしい魔物が徘徊していること、最奥の封印は異形の魔物が守っていることを教えて貰う。
・おまけとして、魔王の配下が聖王都に向かったことを教えてくれる。まったく興味を示さないミュー。適当に聞き流して、封印の洞窟へと向かう。


○4、封印の洞窟

 封印の洞窟
・グランドキャニオンのような風景。崖の底に空いている大穴。どうしようか悩む魔王とアシュ。ミューはためらいもなく呪文を唱え、強大な破壊魔法を穴へとぶちこむ。
・大地震を起こし、崩壊する大穴。
・あきれるアシュに、いちいち探索するのがめんどくさいとミューはあっけらかん。
・地響きが止まらない。崩れた岩を吹き飛ばして、封印を守護する魔物、大ダコがあらわれる。

※ミューのとんでもなさ。魔王に自分よりやることが酷いと称させる。

・怒り心頭のタコは八本の足を使って襲ってくる。ミューの攻撃魔法も、柔らかい体で跳ね返してしまう。
・タコに通用する攻撃魔法を使うには、ある程度の時間、呪文を詠唱しなくてはならない。ミューは魔王に協力を頼む。
・しかたないと受け入れる魔王を、ミューはタコに向かって蹴り飛ばす。迷宮の奥にずっといたから、さぞかし腹が減っているだろう。案の定タコに食われる魔王。
・食い応えのある魔王に夢中になる大タコ。魔王の悲鳴が響くなか、ミューは大魔法を完成。タコをブチのめす。
・首だけになってしまった魔王。魔力がないので再生が遅い。ミューはタコの足を一本斬り落として与え、さっさと再生させようとする。嫌がる魔王に無理矢理食わせる。また悲鳴が響く。
・ボロボロのタコを、ミューは魔法を使って自分の配下にする。さっそく、自分が壊した迷宮の瓦礫をどかして、封印をとってくるように命令する。
・できないと答えるタコ。もう一本、足を取ろうかと脅すミュー。タコはあわてて、すでに封印はここにはないと明かす。
・封印は聖王都にあった。ミューは、魔王の配下が聖王都に向かった理由を理解する。あわてて飛んでゆく。

※魔王の配下は、魔王の魔力を手に入れようとしていた。どうして魔王が自分の魔力の在処に気づかなかったかといえば、魔力がまったくないため、感知する能力も消えていたから。強引かも。


○5、決戦

 聖王都
(三人称視点)
・王都を取り囲む魔王の配下。魔法の杖の防御壁が効いていて、侵入できない。
・女騎士、きっとミューの差し金だと、ひとり恨みに思っている。

(ここから三人称アシュ寄り視点)
・ミュー一行が到着する。行く手を阻もうとする魔王の配下に、ミューは魔王をエサにして聖王都のなかへと侵入することに成功する。

※敵意が無いので、今回はあっさり侵入できる。

 聖王都内、神殿
・気色ばむ女騎士をまったく気にせず、世界を救うために魔王の魔力をよこせとせがむ。女騎士は当然聞く気はない。
・やりとりに最初に我慢できなくなったのはミューだった。魔法の杖を奪って、破壊するぞと脅しにかける。

※防御壁に入ってから敵意を持っても、反応しない様子。都合がいいなあ。

・それでも答えない女騎士に王。杖を破壊すれば、ミューも魔王の配下にやられるのを見透かしていた。
・ならばとミューは杖をコントロールして、防御壁を消す。襲ってくる魔法の配下。とっとと魔王の魔力の場所を教えないと、防御壁を復活してやらないと脅す。
・魔王の魔力は、魔法の杖に封印されていた。気づいたときには、魔王の配下に杖を奪われてしまう。
・自分の失態を棚にあげて、ミューは王や女騎士になんで魔王の魔力をタコの迷宮から移したりしたのか問い詰める。魔王の魔力を有効利用したかったから、と答える。
・しかたがないので戦いを決意するミュー。ぼこぼこにされたわりには平気そうな魔王。
・魔王の配下は、ミューの魔力が残り少ないことを見抜いていた。数も魔法の配下たちのほうが多い。負けるわけがないと高をくくっている。
・ミュー、アシュに強化魔法を唱える。魔法の配下たちと互角の戦いを広げるアシュ。だが一対五だと余裕の配下たちに、ミューはさらに魔王にまで強化魔法を使う。強力な魔王の肉体がさらにパワーアップし、形勢は逆転する。

※ミューの使う強化魔法は特別製で、強化される側のことを一切考えていない。力が数倍にもなるが、効果が切れたあとは地獄の苦しみを味わう。アシュは諦めている。魔王は知らない。

・杖を持った配下とミューは一対一で戦う。しかし魔力の少なさはいかんともしがたく、ミューは追いつめられる。それでも挑発を止めないミュー。魔力を引き絞って使い、配下に傷をつけることに成功する。
・怒り狂った配下は、杖でミューの体を貫く。ちょうどアシュと魔王にかけられた強化魔法も効果が消える。苦しみまくるふたり。
・それこそがミューの狙いだった。貫かれながらも魔法の杖をつかみ、杖の魔力を解放する。吹き飛ぶ配下。
・しかしミューには魔法の杖は使いこなせない。魔王の配下はそれを見透かしている。

※聖王都の魔法とミューの魔法は体系が違うため、完全には杖を使いこなせない。

・ミューには使いこなす気は最初からなかった。杖を魔王にぶつける。見事につきささる杖。
・流れこんだ魔力によって、魔王完全復活。若返る。
・あっさりと配下たちを灰に変える。

※爺さん魔王は少々間が抜けていたが、復活した魔王は冷酷かつ傲慢。後の展開へのギャップを狙っている。


○6、解呪

 聖王都内、神殿
・魔王はこのまま世界を支配すると宣言。絶望する女騎士や、聖王都の人たち。
・ミューが自分の呪いを解くよう迫る。いままでのミューの行動を激怒していた魔王は、まったく聞く耳を持たない。それどころか殺す気でいる。「どうして魔王が人間と約束なぞしなくてはならんのだ?」
・ミューは魔王が捨てた杖を拾いあげると、魔法を詠唱する。魔王の足下に魔法陣ができる。自分の体の動きが鈍くなったことに驚く魔王。
・封印されたくなかったら呪いを解けと迫るミュー。しばらく睨みあっていたが、魔王はしかたなくミューの呪いを解く。大人の姿を取り戻すミュー。
・ひたすら喜びまくるミュー。魔王は約束を守れとミューに迫る。ミューは聞く耳を持たない。「どうして人間が魔王と約束なぞしなくてはならないんだぁ?」
・封印しかけたとき、女騎士がミューを責める。ミューのせいで多数の犠牲者が出た。
・普通の死と違って、魔族にやられた人間の魂は魔界へと行ってしまう。ミューは魔王に、魔界にいった魂を戻すよう命令する。代償は封印の解除。屈辱を感じながらも従う魔王。
・魂を一体一体戻したため、一日中かかった。疲労困憊の魔王。約束を守れと迫る魔王を、ミューはあっさり封印する。

※ミューの極悪ぶり。

・魔王を封印したとたん、ミューの呪いも復活した。子供に戻るミュー。
・騙されたと憤慨する間もなく、ミューは聖王都の軍勢に取り囲まれる。魔力はほとんど底をついていた。ミューはアシュと共に逃げだす。
・女騎士、あえて見逃す。(いちおう救われたことを感謝している。裏の理由は、これ以上は関わりあいになりたくない)

※ミューのトホホンぶり。
※ミューの移動手段は、異空間より箒を取りだし、それに乗ること。アシュとはふたり乗り。

 上空
・文句を言い続けるミューをアシュは「そんな体も好きですよ」と慰める。ミュー、照れをごまかしつつ、「おまえに好かれてもうれしくない」と素直じゃないところを見せ、なんかラブラブな感じをかもしだしつつ終了。

※照れ隠しに「このヘンタイめ」とあたりに叫んだりする。



■登場人物

○ミュ・シャ

 主人公。外見12歳の魔女。普段はミューと呼ばれている。本来は外見二十代前半のゴージャスボディーの持ち主なのだが、師匠の魔女から呪いをかけられたため、子供の姿になってしまった。豊満な体を取り戻すためにいろいろと手をつくしているが、呪いで魔力が低下しているせいもあって、一向に目的はかなわない。
 赤髪、ポニーテール、生意気な顔つき。

※師匠の魔女が子供になる呪縛をかけた理由は、弟子であるミューの力が一人前になったかどうかを確かめるためである。(呪いを解けば一人前)いわば卒業試験の一種なのだが、ミュー本人は、自分の美貌に師匠が嫉妬したとか、調子に乗りすぎたのでシメられたとか思いこんでいる。


○アシュ・カシュ

 ヒロイン……じゃなくてヒーロー。狂言回し。基本的には彼の視点で物語は進む。ミューの弟子。たいした魔法は使えず、戦闘では剣を使う。戦争で孤児となったところをミューに拾われた。非常識な登場人物たちを、常識人の彼が突っこんでゆく。
 黒髪、生真面目な顔つき。


○魔王ゾーククラフト

 かつて世界を混沌の淵に落とし、大魔法使いの手によって封印された魔王。ミューによって復活したはいいが、魔力はいまだ封印されたままなため、見かけは爺さんである。ミューに酷い目にあわされまくる。
 白髪、長い髭、鋭い目つき。若返ると髪は銀色に輝き、髭は無くなる。


○アレストイレア

 聖王都を守護する女騎士。かなり凄腕の剣の使い手。金色の短髪にキツめの顔つき、成熟した肉体を持つ。口調は男っぽい。


■各都市設定

○王国とは

 聖王都ミュールウインド。聖王の元、聖騎士、聖導師(魔法使い)が仕えている。膨大な魔力を秘めた魔法の杖によって、近隣の国からの侵攻を防いでいる。神の名の下に魔王を封印している。本来は魔王の肉体のみを封印していて、魔力については別の場所に封印していたが、一カ所に集めたほうが守りやすいという表向きの理由と、せっかくの強い力なんだから有効利用しようという裏向きの理由の元に、魔王の魔力を魔法の杖に封印して使っている。
 ミューに目をつけられたばかりに壊滅しかける不幸な都。


○ミューの住処

 周りには岩しかない辺境に建てられた五階建ての塔。以前はべつの魔法使いが住んでいたが、亡くなって売りに出されていたものを、ミューが魔法協会経由で買った。炊事洗濯掃除等はアシュやゴーレムが行っている。


○魔法協会

 異空間に存在している。鏡や湖などから出入りする。ほとんどの魔法使いが所属している互助組織。呪文や魔法の道具の売り買い、仕事の斡旋等を行っている。ピンク色の雲のなか、ぐるぐる巻きの建物が建っていたりと狂った世界なのが特徴。


○魔王の魔力が封印されたダンジョン

 人の近づかない切り立った峡谷の底に、入り口が大穴として空いている。なかには広大な迷宮が広がり、さらに異形の怪物が徘徊している。最奥に封じられた魔王の魔力は、巨大なタコの魔物に守護されている。ゆえに魔王の魔力を解放するには、相当な犠牲を覚悟しなくてはならないはずだった。


〔ツリー構成〕

【1139】 2号長編、「天帝の騎士(仮)」ねっこ 2004/11/24(水)00:20 名無し君2号 (149)
┣【1140】 2号長編、「天帝の騎士(仮)」あらすじ(800文字) 2004/11/24(水)00:22 名無し君2号 (1820)
┣【1141】 2号長編、「天帝の騎士(仮)」冒頭部分(原稿用紙29枚) 2004/11/24(水)00:28 名無し君2号 (18303)
┣【1155】 2号長編、「天帝の騎士(仮)」冒頭部分改稿(原稿用紙21枚) 2004/12/2(木)01:08 名無し君2号 (13785)
┣【1188】 『ろり魔女(仮)』プロット 2005/2/11(金)01:20 名無し君2号 (19780)
┣【1189】 2/11分、『ろり魔女(仮)』本文、No.1 2005/2/12(土)01:28 名無し君2号 (3822)
┣【1190】 2/12分、『ろり魔女(仮)』本文、No.2(8400文字) 2005/2/13(日)15:11 名無し君2号 (12180)
┣【1191】 2/15分、『ろり魔女(仮)』本文、No.3(文字) 2005/2/16(水)00:56 名無し君2号 (12167)
┣【1192】 2/16分、『ろり魔女(仮)』本文、No.4(7700文字) 2005/2/17(木)01:49 名無し君2号 (10266)
┣【1194】 2/19分、『ろり魔女(仮)』本文、No.5(5000文字) 2005/2/20(日)03:43 名無し君2号 (7975)
┣【1195】 2/21分、『ろり魔女(仮)』本文、No.6(10000文字) 2005/2/22(火)01:25 名無し君2号 (14776)
┣【1196】 2/23分、『ろり魔女(仮)』本文、No.7(6400文字) 2005/2/24(木)02:36 名無し君2号 (9828)
┣【1197】 2/25分、『ろり魔女(仮)』本文、No.8(5000文字) 2005/2/26(土)01:29 名無し君2号 (7024)
┣【1198】 2/26分、『ろり魔女(仮)』本文、No.9(11000文字) 2005/2/26(土)21:24 名無し君2号 (15477)
┣【1200】 3/1分、『ろり魔女(仮)』本文、No.10(3600文字) 2005/3/2(水)00:46 名無し君2号 (5197)
┣【1201】 3/3分、『ろり魔女(仮)』本文、No.11(3600文字) 2005/3/4(金)00:12 名無し君2号 (3416)
┣【1202】 No.11、ボツ版 2005/3/4(金)00:18 名無し君2号 (4173)
┣【1204】 3/5分、『ろり魔女(仮)』本文、No.12(4000文字) 2005/3/6(日)22:26 名無し君2号 (5763)
┣【1207】 3/8分、『ろり魔女(仮)』本文、No.13(16000文字) 2005/3/10(木)00:42 名無し君2号 (21483)
┣【1208】 3/12分、『ろり魔女(仮)』本文、No.14(17000文字) 2005/3/12(土)22:41 名無し君2号 (22201)
┣【1210】 3/14分、『ろり魔女(仮)』本文、No.15(5000文字) 2005/3/14(月)18:54 名無し君2号 (7682)
┣【1211】 3/15分、『ろり魔女(仮)』本文、No.16(9000文字) 2005/3/16(水)01:13 名無し君2号 (12155)
┣【1212】 3/19分、『ろり魔女(仮)』本文、No.17(28000文字) 2005/3/20(日)17:01 名無し君2号 (35837)
┣【1213】 3/19分、『ろり魔女(仮)』本文、No.18(7200文字) 2005/3/20(日)19:14 名無し君2号 (9870)
┣【1214】 『ろり魔女(仮)』全文統合版(124ページ、原稿用紙327枚) 2005/3/21(月)08:38 名無し君2号 (207911)

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