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1079 :800字で、短編あらすじ。No.4「コクハク」 8月28日 津荒夕介
2004/8/29(日)03:10 - 津荒 夕介 - 1860 hit(s)

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 No.4「コクハク」 8月28日
 津荒夕介


 ある日、中三の少女白詰いすずは、秋山賢治に告白される。いすずは秋山のことが好きだった。すぐにOKしようとしたが、緊張と恥ずかしさから動けず、返事のチャンスを逃してしまう。
 いすずはどうにか自分も秋山に告白しようと決める。恥ずかしがり屋だから前回は失敗したのだと考え、ラブレターを書いたり、友達に伝言をしてもらおうとするが、やはり恥ずかしいことにかわりはなく、失敗してしまう。
 秋山の告白から一週間が経ったその日、秋山が他の女子に優しくしているのを目撃してしまう。秋山はもとから優しい性格なので、彼からしてみれば特別なことをしたつもりはなかった。しかしいすずは自信を無くす。彼女は自分に自信を持っていないのだ。
 秋山はもう自分のことを嫌いになったのかもしれない。それならば友達のままの方がいい。いすずはそう考えてしまう。彼女は告白するのを止めた。
 その日の帰りは秋山と帰った。一緒に帰る途中、秋山はいすずを公園に誘う。そこで秋山は、いすずに早く返事をくれないかと要求する。混乱したいすずは、泣き出して、逃げてしまう。
 家に帰ったいすずは、自分のずるさに気づく。彼女は恥ずかしいからだけではなく、ふられるのが怖くて告白できなかったのだ。自分の情けなさに気づいた彼女は、今日の一件で嫌われているとしても、明日こそは必ず告白すると決意を固める。
 翌日、いすずは「好きです」と書いた紙を手渡しして、思いを伝えたのだった。


 一行あらすじ
 中三のいすずが、好きだと告白されるが自分も好きだと伝えられないことで、自分が傷つくことを怖がっていたことに気づき、それを改めなんとか告白する話。
 

 もどかしい話を書こうと思って考えました。
 山場は、告白すれば成功するのになかなか告白できず、どんどんマイナス思考になっていくいすずのもどかしい姿。


〔ツリー構成〕

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